有田芳生氏は、文春、TBSと組み、反統一教会側、拉致監禁・強制改宗側のスポークスマンとして、メディアを取り仕切った。拉致・脱会の計画、失踪中の監禁先、経緯など、すべてを把握していなけれは不可能である。
これに対して、多くのメディア人から、特に、有田芳生氏・文藝春秋(週刊文春)・TBSに対して批判の声が上がった。
■有田芳生氏に拉致監禁関与の疑い
● 『産経新聞1993.4.16「遮断機」ところで私は今回の反統一教会側の動きや発言に、正直言ってとてもいやな感じがしている。二つほどその理由をあげてみよう。まず彼女の発言以前に反統一教会側のスポークスマン・ジャーナリストの有田芳生などが、彼女の脱会を確信していると述べるだけでは足りず、婚約者勅使河原さんとの結婚もありえないなどとあたかも当事者の意志を代弁するような発言をしていること。さらに彼女に関する最重要事項の情報を知る通路が、もうひとりの当事者である勅使河原さんには意図的に完全に塞がれている点である。彼女の意志も不明なままこのような交信不能な状態は、一種の強制的な隔離である。(幸)』
● 『読売新聞1993.4.25「メディア時評」それにしても、会見後、記者席からいっせいに拍手がわきおこったという話もちょっとこわい。(中略)メディアがこぞって“正しい”生き方を強要し内面に干渉しているように感じられるところがこわいのである。(「広告批評」編集長・島森路子)』
● 『毎日新聞1993.5.9 三枝成彰 ただ、ワイドショーの姿勢には問題がある。たとえば統一教会のアンチは正義だとする反統一教会の存在について、その実態を明確にすることなしに世論の代弁者にしてしまう。このように主張だけうのみにして正義をふりかざすのは危険であり、それがこうじると弱い者いじめに通じる性質をもってしまう。』
● 『月曜評論1993.5.10[山崎浩子さん報道]“信教の自由はどこにいった!?”33歳の大学出の成人をマンションの一室に1カ月半も押し込み、改宗を強要するなど、歴史の歯車が数世紀逆転したかの感じを受ける。(中略)今回、左翼牧師の思惑通り、山崎さんは改宗したが、もし断固として改宗を受け入れなかったならば、どうするつもりだったのであろうか。万が一にも、北朝鮮に移送して洗脳教育を行なってもらったり、あるいはある日、路傍に死体となって転がっていたという事態にならないと思うが…。(以下略)(瑞)』
● 『ゼンボウ1997.5「統一教会信者を拉致する改宗請負人グループ」新体操の元五輪選手の山崎浩子さんの監禁・脱会事件の時も、有田氏は山崎さんの話し合いが拘束状態で行なわれていることを最初から知っていたという。しかしこの時も、山崎さんに対する脱会説得を支援するため、敢えて「拉致・監禁はない」とのキャンペーンを張っている。』